自動制御工学
(4-a) 学生の学習ペースを作り,授業内容の理解を確認させる
3回に1回レポートを出す
文責: 荒木 光彦
自動制御工学 (シラバス)
(京都大学工学部専門科目。2単位。3回生対象。2002年度前期実施)
荒木 光彦 (京都大学大学院工学研究科教授)
ティーチングアシスタント(TA)2人(大学院生M2)
荒木光彦著 『古典制御理論 [基礎編]』(培風館)
フィードバック制御の基礎理論,特に線形連続時間システムの周波数領域における取り扱いについて講述する。 すなわち,伝達関数, ブロック線図,過渡応答,周波数応答,安定判別,制御系の性能評価,制御系の設計法などについて述べる。
この授業のように数学系科目ですと,講義を聞くだけではなくて,その後学生自身で手を動かして練習問題を解かないと どうしても 授業内容をマスターすることができません。しかし,学生もレポートとかを出さないとやる気が出ないので, それで定期的にレポートを 課しています。
定期的なレポート課題は,学生に学習のペースを作ってあげることになりますし, 解答を次の授業でフィードバック(結果のフィー ドバック)することにより, 自分の理解が正しかったかどうか,どこが間違っていたか,などを自分で確認することができます。
授業者にとっては,レポートの出来具合によって,学生が授業を受けてどのように理解しているか,その状態を把握(授業理解の把握) することができます。
この日の授業内容は,微分方程式をラプラス変換を用いて解くことでした(前回の続き)。
授業では,テキストにそってラプラス変換を解説しました。
この日授業内容の一区切りがつきましたので,授業終了後,学生にレポート(例1,例2,例3)を課しました。 レポートは,授業内容の節目,節目で学生に課しており,その頻度はおおよそ2週に1度です。
課題レポートは,数字を変えて何種類か作っています。,学生が他の学生の解答をそのまま写せないよう工夫しています。
提出されたレポートはTAの院生(M1)に採点をさせ,原則として次の週に返します。 それと同時に,授業冒頭でレポートの解答を解説し, 学生の誤った理解があればそれへの指摘もおこないます。
<写真>授業風景
当然のことですが,レポートを返すときには,授業内容は先に進んでいますから,返すのが遅くなって昔に戻るのは, 学生にとって 大変なことだと思います。ですから,レポートの採点結果は,できるだけ出した〆切の次の週に学生に返して あげるよう心がけています。 もちろん,遅れてしまうこともあるのですが。
経験的にいえば,出席をしてレポートをしっかり出している人は,最後のテスト結果もよくできています。 最後のテストでボーダーライン 以下の学生というのは,概してレポートも出していなかったりできていなかったりします。 普段の学習態度が大事なのではないでしょうか。
大学の授業でここまでしないといけないのもどうかとは思いますが,高校,予備校の授業になれている学生さんですから, 仕方がないかもしれません(笑)。







